2003/3/14
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【猫】トラばさみに挟まれた‥猫のお話 2002/3 |
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3月14日、盛岡市山岸に住むKさんより、「いつも餌を与えている野良猫が、虎バサミをひきずって現れた」 との通報がありました。その虎バサミには布が絡まっているとのことでした。(写真) 餌は与えているものの、人なれはしていないので捕まえることができないという通報者の話を聞き、捕獲器とネットをすぐに届けました。 いつも現れる夕方を待つことにしましたが、残念ながらその日は現れませんでした。 その夜は、盛岡も春の冷たい雨が降りつづき、もしや布がどこか軒の下にでもひっかかり身動きができないのでは・・・と、気をもみながらの一晩が過ぎました。 翌朝6時に現地の相談者宅を訪問し、急遽、写真入りのチラシを作成し、現地付近に配りながら捜索しました。 ご近所の人たちも大変に協力的で、見かけたらすぐに連絡をいただくことになりました。。 その日の午後、山岸のあるお宅の庭先でうずくまっているとの通報が入り、無事保護することができました。 猫はすぐに病院で治療を受けることとなり、指の骨は折れていたものの神経には支障がないとのことで、虎バサミをとりはずし、脱水状態を起こしていたので点滴投与をしていただきました。 現在はもといた地域に戻すことができました。 (地域の皆様、ご協力ありがとうございました) 皆さんは「虎バサミ」をご存知でしょうか?(上写真)
さっそく岩手県の保健福祉環境部に、虎バサミの使用制限などについて話を聞きに尋ねました。 この「虎バサミ」は免許、許可制で鳥獣捕獲期間のみ使用可とのことで(2月15日まで)明らかに違法行為であることがわかりました。 「動物いのちの会いわて」では、業者申し入れをすることを前提に調査を進めていきたいと思います。 もしも、あなたの庭先にこのような罠がしかけられていたら・・・犬や猫だけではありません、小さな子供たちにとっても恐ろしい凶器です。 この虎バサミには600円という値札がついておりました。 故意に猫にしかけたものかどうかは今だ不明ですが、住宅地のまんなかにこのような凶器があったことを、罪のない猫が傷ついたことを、多くの人に知っていただきたいと思います。 そして同じことが繰り返されないためにも、「声」を挙げていこうと思います。 |
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